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麒麟がくる/最終回【本能寺の変】あらすじと感想(ネタバレあり)大河ドラマ/44話/2020年

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前回のあらすじ

信長は帝の譲位を進めようとしていたが、そのことには光秀を始め藤孝や豊臣秀吉が武士主導の譲位を進めるべきではないと考えていた。しかしそれでも信長は強引に帝の嫡男である東宮を御所から二条の新たに作った住まいに移住させてしまう。


その後織田軍と徳川軍は甲斐の武田勝頼を討ち取り甲斐の国を平定する。しかし信長は自分が家康に信頼されていないことに気がついていて、更に光秀と家康が親密な仲でいることに不信感を抱いていた。

 

前回のあらすじ【第43話 闇に光る樹】

 

 

麒麟がくる/最終回【本能寺の変】あらすじ

f:id:a-map:20210209020613j:plain引用:NHK

 

1582年、宴会を仕切っていた光秀は宴会の席で織田信長に激しく罵倒される。そして光秀は宴会の仕切り役を降ろされる。その後光秀は信長に呼び出されるが、信長に本気で怒ったわけではなく徳川家康の忠誠心を見たかっただけだから気にするなと告げられる。そして信長は光秀に豊臣秀吉の応援要請に応じて早く出陣欲しいと言い、光秀が反対をしていた四国攻めを決めたと告げる。更に信長は光秀の今回の役目は足利義昭を討つことだと続ける。しかしそれに対して光秀は義昭は殺せないと返答し信長の命令を断ってしまう。


その後光秀は信長は変わってしまったと言い、出会った頃の信長は民や家臣のことを考える優しい人物だったが今の信長はそうした心を失ってしまったと告げる。それを聞いた信長は自分を変えたのは光秀だと言い、光秀が大きな世を作れ作れというから自分はこうして戦ってきたんだと告げる。そして信長はもし光秀が義昭を討たないのであれば自分が直接義昭を討つと告げる。更に信長は帝も譲位させて盤石な体制を築いて大きな世を作るんだと決意を語る。それに対して光秀は驚きの表情を隠せずにいた。


一方近衛前久は蹴鞠大会に一緒に参加していた細川藤孝と信長と光秀の仲がおかしくなっていることについて話をしていた。そして前久は藤孝にもし光秀と信長が対立した場合はどちらにつくのかと尋ねる。それに対して藤孝はそうならないことを願うばかりだと返答する。その後前久は帝の元を訪れる。そして前久は帝にもし光秀と信長が対立するようなことがあれば帝はどちらを支持するのかと尋ねる。それに対して帝はそうなった場合自分は見守るだけだと返答する。


その後光秀は藤孝と会う。そして光秀は藤孝に信長から義昭を討てと言われたが断ったと告げる。更に光秀は藤孝に義昭には手を出さないよう信長を説得するつもりだが藤孝も一緒に説得してくれるかと尋ねる。それに対して藤孝はどちらとも言えない返事をする。その後藤孝は光秀の家を出ると秀吉に光秀が信長を裏切るかもしれないという手紙を送る。そして藤孝からの手紙を受け取った秀吉はもし光秀が信長を裏切るのであればそれも良いと考え、近くにいた黒田官兵衛に毛利攻めを即刻止めてすぐに京へ戻ると告げる。


その後光秀は本拠地の丹波で1人でひたすら考え込む。そして光秀は信長との会話を思い出し、更に自分の目指すべきものを突き詰める。そして光秀は信長を討つ決意をする。そして6/1の夜、光秀は亀山城を出発して信長のいる本能寺へ向かう。その後光秀は6/2の早朝に本能寺を取り囲む。そして光秀は号令をかけて本能寺へ兵を突入させる。


その後騒ぎに気づいた信長は本能寺に攻めてきた兵の旗印を確認する。そして信長は桔梗紋の旗印を見て光秀が兵を挙げて自分を攻めてきたと知る。その後信長は目に涙を浮かべて攻めてきたのは光秀かと呟く。そして信長は是非もなしと告げると武器を手に取り蘭丸を連れて光秀の兵と戦い始める。しかし信長は敵兵の多さに押し負けて深傷を負ってしまう。その後信長は一室に籠ると蘭丸たちに部屋に火をかけて自分の首を渡さないようにと命じる。そして蘭丸たちは信長の命令に従って信長のいる部屋に火をかける。そして信長は健やかな顔で燃え盛る部屋の中で佇む。その後信長は燃え盛る本能寺で最後を迎える。


そして本能寺の外にいた光秀は燃え盛る本能寺を眺めながら目に涙を浮かべる。そして光秀はこれまでの信長との出来事を思い出していた。その後光秀は勝鬨を上げて本能寺を検分する。そして信長がいたとされる燃え尽きた部屋を確認するが、部屋は焼失が酷く信長の姿を確認することはできなかった。しかし光秀はもう十分だと言い本能寺の外に出る。その後光秀の前に伊呂波太夫が現れる。そして光秀は伊呂波太夫に駒に麒麟がくる世の中を作ると伝えてほしいと今後の意気込みを語りその場を後にする。そしてこの日光秀は天下を取った。


その後信長討った後光秀に味方するとされていた武将たちが沈黙を貫く。そして光秀はそんな中いち早く引き返してきた秀吉と戦となる。そして光秀は秀吉との戦に敗れてしまう。


それから3年経った1585年、秀吉は天下を収めていた。そして秀吉は関白になっていた。


その後駒は義昭の元を訪れる。そして駒は義昭に光秀が密かに生きているという噂を聞いたと告げる。その後駒は街中で光秀によく似た人物を見かける。そして駒はその人物の後追うがその人物を捕まえることができず見失ってしまう。


その後馬を走らせる一人の人物がいた。

 

麒麟がくる/最終回【本能寺の変】感想

f:id:a-map:20210209020615j:plain引用:NHK

 

さて今回は本能寺の変の話でしたね。

 

光秀を取り巻く武将たち

まずは光秀を取り巻く武将たちですが、秀吉は光秀謀反の動きを知った際、信長を助けるというわけではなくむしろこれが天下を取るチャンスだと思ったようですね。最近の秀吉は信長から心が離れている様子がありましたが、その前はずっと信長を慕っている様子を見せていました。そんな秀吉は最後は信長の窮地を助けたいという思いはなく信長から天下を奪うつもりだったことがはっきりしました。そのため描かれなかった山崎の戦いも信長の弔い合戦ということではなく天下を取りにいった結果だったんでしょう。そして今作では本能寺の変が秀吉陰謀論はなかったということになりましたね。


そして藤孝ですが、光秀がずっと信頼を寄せていて、また藤孝もずっと光秀には信頼を寄せている関係でした。しかしそんな藤孝は最後光秀ではなく秀吉を選んだと取れるように描かれていました。これについてはこれまでも藤孝は情で動くより情勢で動くということが何度も描かれていて、足利義輝のときも足利義昭のときもその行動は一貫していました。そのため兄である藤英と対立したこともありました。そんな藤孝は光秀謀反の動きを秀吉に知らせ、信長を討った光秀のためにすぐに動かなかったのも藤孝ならではの動きだったのかなと思います。そして藤孝のこうした生き方も戦国の世を生き抜く一つの生き方なんだろうなって思いました。

 

信長の最後

そして信長ですが結局のところ最後に信長の周りにいてくれる昔ながらの仲間は誰もいなくなってしまったという結果になりました。唯一秀吉は信長のことを思ってくれていたのかなって思いましたが、秀吉も信長が討たれるならそれはそれでいいと思っていたようですね。


そしてまた信長にとってやはり誰よりも信頼を置いていたのは光秀だったんだろうなって思いました。それはこれまでも節々から感じ取れましたが、今回の話からそう感じたところをあげるなら桔梗紋の旗印を見て光秀の裏切りを知ったときに信長が激怒せずに涙を浮かべたところですね。これは信長にとってよほど心に刺さったんでしょう。いつもの信長なら激怒していたと思いますが、光秀の裏切りには是非もなしと言っていました。これはそれだけ信長にとって光秀が特別だと感じられるシーンで、またとても印象的なシーンでした。


そして今回本能寺で信長が見せた言動はその全てが表情が豊かでここでは語り尽くせない位に素晴らしいものでした。その後信長は自分を首を光秀に取らせずに炎の中で最期を迎えました。この最後も信長らしかったなと思います。

 

光秀の決断

そして光秀ですが本能寺の変に至るまで信長に反してしまう理由はいくつもありました。また信長に反旗を翻した理由は朝廷暗殺指令、足利義昭からの指令、帰蝶からの指令など本当に様々なことが予想されていました。そんな中最後に光秀が信長を裏切ることになった理由は暴走した信長を止めると自分で決断したということなのかなって思いました。もちろんその他の要素もあるかと思いますが、光秀はこれは自分一人の戦いだと決意を語り諸大名と組まずに自分だけの軍勢で本能寺の変を起こしました。こうしたところはやっぱりこの物語の光秀らしいのかなとも思いました。


そして光秀は本能寺の変を成功させましたが、やはりこれを成功させられたのは光秀と信長の関係性があったからということなんだろうなって思います。お互いに最も信頼していた者同士で手を携えて二人三脚でやってきたという状態だったからこそ光秀は信長の隙をつけたし、信長も光秀にやられてしまったといったということなんでしょう。そしてお互いにできることならこうした結末は避けたかったという感じなんだろうなと思いました。


その後光秀は結局天下を収める事はなく秀吉に負けてしまいました。この時光秀とこれまで親しくしていた武将は動いてくれませんでしたが、そもそも光秀にとっては信長を止めることが第一でそれほど周りの武将に助けを求めなかったのかもしれないと感じたりもしました。もしかしたら光秀は信長を討ったということで気持ちの面で燃え尽きてしまったのかもしれないですね。

 

麒麟がくるについて

そして今回の結末についてですが、光秀は生き残ったかもしれないということで話が終わりました。物語の最後に光秀が馬を走らせていましたが、あえてあれは空想ではなく光秀が生きていたと捉えると物語は光秀天海説ということになるのかなって思います。この説は個人的には好きな説でもあるのでよかったなと思いました。


そして総評だと光秀と信長の友情にも近いような話になっていたのかなと思います。そして信長が光秀に太平の世を作って二人でのんびりと過ごそうと言っていたことや、ゆっくり眠りたいと言っていたことから、見方によっては信長は本能寺で光秀が暴走する自分を止めてくれたと思ったのかもしれないなと感じました。でもこれは人によって受け取り方も異なるのかもしれないですね。

 

終わりに

さて今回麒麟がくる最終話でしたがとても素晴らしい話になっていました。またこれまでの光秀像、信長像などを覆すような新たな光秀、信長を味わうことができたんじゃないかなって思います。そしてとても面白かった半面、この物語が終わってしまうというのはとても寂しく思います。しかしこうして最後まで見ることができてよかったです。また別の作品のあらすじを進めていく際はよろしければ一緒に作品を楽しんでいければと思います。ここまで読んでいただき本当にありがとうございました、ではまた。

 

おまけ

f:id:a-map:20210209020619j:plain引用:NHK 

 

ドラマが終わった後に流れるおまけパートについてです。

 

★44話のおまけパート

今回は本能寺(京都府京都市)についてでした。

 

戦国最大のクーデター本能寺の変ですが、当時本能寺があった場所には現在石碑だけが残っています。そして今の本能寺は秀吉により現在の場所に移されましたが、境内には信長の供養塔があり今も多くの人が手を合わせています。

 

そして本能寺で信長を討ち取った光秀は山崎の合戦で秀吉に大敗し勝龍寺城へ入りました。その後光秀は北門から城を脱出し坂本城へ向かいました。そしてこの城の瓦は奇しくも本能寺と坂本城と同じ瓦で作られていました。


またこの地はたまが祝言をあげた場所でもあります。そして光秀の孫がその後細川家の家督を継ぎました。そして今もこの場所にはたまと細川忠興の像が残っています。

 

そして領民に親しまれた光秀の霊は福知山市の御霊神社に祀られています。そしてこの神社には江戸時代に建てられた拝殿があります。


世の安寧を求めた明智光秀。その名は今も人々に語り継がれています。

 

 

 

主な登場人物

下記の項目画像は[NHK ]からの引用になります


織田信長(染谷将太)

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太平の世を夢見て光秀と二人三脚で戦い続けたが、最後に自分の周りについてこられる人物が誰もいなくなってしまう。そして最も信頼していた光秀に裏切られ、本能寺の燃え盛る炎の中で最後を迎える


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