引用:NHK
前回のあらすじ
1568年足利義昭が織田信長とともに上洛を果たした。そんな中三好一派が頼りにしていた足利義栄が摂津で病死した。
その後義昭は正式に朝廷から15代足利将軍の地位を与えられる。
麒麟がくる/第29話【摂津晴門の計略】あらすじ
引用:NHK
1569年、足利義昭の御所である二条城の築城が着々と進んでいた。そんな中光秀は腐りきっている幕府の内部を危惧していた。そして光秀はそのことを信長と話すが、信長は幕府内が腐っていることは知っているが自分が口を出すつもりはないと告げる。その後光秀は幕府内を取り仕切る摂津春門との対立を深めていく。
その後光秀は伊呂波大夫の元へ行くと伊呂波大夫は光秀に今の幕府は帝をないがしろにしているという話をして怒りを露わにする。そして光秀は伊呂波大夫と帝の御所行くが光秀は帝の御所が寂れた様子なのを見て大変驚く。その後2人は壊れた塀から帝の御所の中に入ると伊呂波大夫は自分の過去の話を始める。そして光秀はその話をただじっと聞いていた。
その後信長は約束通り2ヶ月で二条城を築城する。そして義昭は二条城を築城した信長に強く感謝する。その後信長は光秀を呼びつけると自分が美濃へ戻った後に光秀にも美濃へ来るようにと告げる。そして美濃で義景についての話が聞きたいと続ける。
その後信長は帝の御所の塀を修理して美濃へ帰る。
その後光秀は帝の御所を訪れ壊れた塀が直っているのを見て考え込んでいた。
麒麟がくる/第29話【摂津晴門の計略】感想
引用:NHK
さて今回は幕府の内部についてと帝についての話でしたね。
まずは春門ですが光秀はひたすら幕府内部が腐っていることを心配しています。そして本願寺の訴えに対して間に入った春門は明らかに寺の住職と繋がっていて腐敗の温床となっているということがわかりやすいシーンでした。そんな中肝心の義昭は完全に春門たち政所の言いなりとなっているのがよくわかるといった様子でしたね。義昭がこの様子では幕府の立て直しは相当難しいというのは容易に伺えるという感じでした。
そして春門ですがかなり曲者なのがわかってきましたね。春門が完全に幕府の腐敗の中枢にいる事はわかりますが、今回光秀にも不正を働いたかのように見える出来事を仕掛けてきました。ここまでやるとは春門も抜け目ないなって思いました。ただ当然光秀もやられっぱなしではなく春門と明確に対峙する姿勢を見せました。今後両者の対立はいっそう激化していきそうですね。
そして伊呂波大夫ですがこの前京の堀を直したいと言っていたのでどうしてなのかなと思っていたんですが、今回その真意が何となくわかりましたね。伊呂波大夫は幕府が嫌いで帝に忠誠を尽くしているという立ち位置なんでしょう。そのため帝の御所の塀が壊れたままというのがどうしても許せないといった感じに見えました。こうして伊呂波大夫の立ち位置がわかってきたところは面白いですね。そして伊呂波大夫の過去の話や帝との関係性なども出てきました。この辺の話もますます面白くなってきましたね。
そして前久ですが光秀と会ったときにてっきり命乞いをするのかなと思いました。しかしそうではなく信長についての話をしたかっただけのようです。これは結構意外でしたが、でもやはり前久は自分のとった行動に対して責任を感じて命乞いまではできないといった考えなのかなと思いました。こうしたところから前久という人の人間性もわかってくる話でしたね。
そして信長ですが一貫して将軍を支えていく姿勢をみせています。今の信長なら将軍と取って変わるほどの権力を持っているようにも思えますが、信長はそういったことはせずあくまで将軍の下に入るという立場で行動しています。この辺は今信長が将軍の立場を取りに行くような動きを見せても反発が凄いだろうと予測しているのもあるかもしれないですし、そもそも美濃周辺などの安定が先だと考えているのかもしれませんね。ただ実際義昭ではもう幕府が抑えられないというのは節々に感じられる状態になっているのでこのまま京を安定させるのも難しいように思えます。
さてますます混沌としてきた幕府の内部でしたが、今回帝についても触れられてきました。そして帝は将軍より上の立場にいるということも言われていました。この辺りからまた更に話が広がっていきそうな感じで楽しみでしたね。では引き続き先を見ていきたいと思います。
おまけ
引用:NHK
ドラマが終わった後に流れるおまけパートについてです。
今回は近衛邸跡、京都御苑内(京府京都市)と興禅寺(兵庫県丹波市)についてでした。
京都市の中央に位置する京都御苑。この場所にはかつて天皇家が過ごした御所を中心に公家の屋敷が立ち並んでいました。
そして室町時代の近衛家の屋敷は御所から1キロほどの離れた場所にありました。そして現在、屋敷周辺は同志社大学新町キャンパスとなっています。そんな近衛邸跡に残る石組は安土桃山時代のものだと考えられています。
そして若くして関白に就任した近衛前久は武家と強い繋がりを持つ人物で、関東平定を目指す上杉謙信と盟約を結び関東へ従軍するなど破天荒な様子をみせていたと言われています。
二条晴良と対立を深めた前久は京を出た後、丹波の国へと移りました。
そして前久は黒井城の麓にある下館に身を寄せました。そして現在興禅寺が建つこの地には前久が設計したと言われる庭が残されています。
そんな前久はその後も各地を転々とし再起の時を待ちました。
交通
近衛邸跡、京都御苑内
地下鉄烏丸線「今出川駅」下車、徒歩5分
興禅寺
JR「黒井駅」下車、徒歩15分
主な登場人物
下記の項目画像は[NHK ]からの引用になります
近衛前久(本郷奏多)
元関白で第14将軍足利義栄を推薦したことで関白から失脚することとなった。その後は京を離れ身を隠しながら再起の時を伺っている
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