引用:NHK
前回のあらすじ
1560年駿河では今川義元が家臣達を集めて、大高城と鳴海城を足掛かりに尾張へ攻め入るための評議をしていた。そして義元はこの戦には自分も出陣すると告げ家臣の士気を高めると、先陣を徳川家康率いる三河の兵に任せることにする。その後義元は2万5千の兵士を率いて尾張を目指す。
一方越前では光秀に子どもが生まれていた。そんな中光秀は尾張の織田信長が今川と一大決戦をしようとしていることを知り、尾張を救うため一計を案じて帰蝶に手紙を出す。その後光秀は信長に会うため尾張へ向かう。
片や尾張では信長達が今川軍の侵攻を知り評議を開いていた。そんな中帰蝶は光秀の策に従って家康を寝返らせるために、家康の母である於大の方と叔父の水野信元を取り込んでおこうとしていた。そして信長はそのことを知り帰蝶と共に於大の方達の元へ行くことにする。その後信長達は今川軍を打ち破った際には家康達に三河を返すことを約束して於大の方と信元の説得に成功する。
その後義元は三河の岡崎城に入り、家康は兵糧を持って大高城へ向かう。そんな中信長は家臣達に家康には手を出さずに大高城へ通すようにと命令を出す。そして家康はなんなく大高城へ入城することに成功する。しかし家康は織田軍から一切の攻撃を受けずに大高城へ入れたことに不信感を抱いていた。
その後家康の部屋に菊丸が現れる。そして家康は菊丸から於大の方と信元からの手紙を渡される。更に家康は今回の件について事情を説明され、今川を裏切って滅ぼせば三河の者は解放されるから今川を裏切るべきだと菊丸に進言される。
麒麟がくる/第21話【決戦!桶狭間】あらすじ
引用:NHK
1560年駿河の今川義元が尾張へ迫っていた。大高城、鳴海城は既に今川家に落ちていたが、これを機についに義元が出陣する。そして義元は沓掛城で家臣達と評議していたが、その中で朝比奈親徳は丸根砦と鷲津砦の攻略を徳川家康に任せてはどうかと提案する。しかし義元がさすがに二つの砦攻略は荷が重いと返答すると、3000の兵を加勢させて家康の助けとするよう告げる。そして家臣達が頷くと、義元は丸根砦と鷲津砦を一気に攻め落としてその後本陣も大高城へ入城すると告げる。義元は大高城に大軍を集めて一気に清須城を攻めようと考えていた。そして義元は信長の援軍が来る前に一気にけりをつけると言い放ち士気を高める。
一方家康の元には菊丸が訪れていたが、菊丸は於大の方と信元の意向通り今川を裏切るべきと家康を説得していた。それに対して家康は於大の方と信元の言っていることは理解したが、今の現状で大軍率いる今川を裏切っても勝ち目はないだろうと返答する。更に家康は今川を裏切って負ければ家臣や家族もろとも悲惨な目にあいに終生裏切り者の烙印を押されるだろうと告げ、今は今川軍と共に戦うしかないと言うと、菊丸にその旨を於大の方と信元に伝えるように告げる。その後家康は夜明け前に丸根砦を襲撃する。
片や信長は家康が於大の方と信元の説得に応じず丸根砦を攻めたことに頭を悩ませていた。そして家臣達も浮足立つ中信長は清須城への籠城を決定し家臣達に伝える。
しかしその後信長は側近に今なら今川の兵士が分散しているだろうと告げる。そして城の内部に入り込んでいる者を惑わすために籠城と告げたが、兵士を善照寺砦に集めて自分も出陣し一戦交えると告げる。それに対して帰蝶は信長を心配して、もし今川軍が兵士を分散していなければどうなるのかと尋ねるが、信長はそのときは死ぬだけだと返答する。更に信長は人はいずれ死ぬし、宿敵今川義元が城から出てきた今、このときに義元を討つしかないだろうと告げる。そして信長は帰蝶に会わせたい者がいると告げると、自分の息子である織田信忠(奇妙丸)と対面させる。そして信長は周りに世継ぎを心配されて、その結果信忠ができたことを告げると帰蝶に信忠のことを任せて出陣する。
その後丸根砦と鷲津砦は今川勢の手によって陥落する。そして家康達は砦で勝鬨をあげる。
そして信長は善照寺砦へ向かっていたが、同じ時に義元は沓掛城を出て大高城を目指していた。
その後尾張に光秀が到着する。そして光秀は帰蝶と会うと信長が出陣したことや信忠のことについて知らされる。そして光秀は信長を追うため善照寺砦へ向かう。
その後信長は善照寺砦に到着し、自軍の兵の数を確認すると兵は3000ほどだった。そして義元の本陣の兵を確認すると7000か8000という情報を聞き、信長は義元が大高城へ到着する前に桶狭間で決着をつけようと考える。しかし義元は信長の倍の兵士を有し、背後の大高城からは家康が信長達を攻撃してくるかもしれないため信長は頭を悩ませていた。そして信長はなんとか義元の兵を分散させることはできないかと考えていた。
その後砦を攻め落とした家康は大高城へ戻るが、今川家の家臣鵜殿長照からすぐに次の戦へ向かうように告げられる。それに対して家康は今戻ってきたばかりだから家臣に休息を取らせたいと返答するが、長照は声を荒げて義元の命令だからすぐに動けと怒鳴り散らす。しかしその後家康は兵を動かさず休息をとっていた。そして長照は兵を動かさない家康達を見かねて家康の元へ駆け付けると怒鳴り散らすが、家康達は今日はここを一歩も動かないと返答する。そして長照はそのまま部屋から引き下がる。その後家康は大高城に留まり、桶狭間に向かうことはなかった。
一方義元は桶狭間に陣を構えていたが、織田軍から300ほどの兵が中島砦に向かっているとの一報を受け、義元は鷲津砦の兵を向かわせるよう告げる。しかし鷲津砦の兵は義元が禁止している乱取り(略奪)をしていると知り義元は怒り狂う。そして義元は武士たるもの乱取りをするなど恥さらしのすることだと声を荒げる。そして義元は本陣から兵を出して織田の兵を蹴散らすよう命じる。
その後信長は義元の兵の分散がうまくいき、義元本陣の兵は残り5000ほどとの情報を知らされる。そして信長はこの機会をチャンスと考え、わき目も振らず桶狭間へ一気に向かうと告げ出陣の号令をかける。そして信長達が建物を出ると外では雨が降っていたが、信長は雨が降っていることを喜ぶ。
その後信長達は桶狭間で義元達の本陣を襲撃する。そして信長達は義元を発見するが、義元は家臣に連れられてその場を離れる。しかし毛利新介が義元を追い詰めて討ち取る。そして新介が義元を討ち取ったことを大声で叫ぶと今川軍は義元が討ち取れたことで総崩れとなり織田軍に敗れる。
その後信長が尾張への帰路についていると、信長の前に光秀が現れる。そして光秀は信長が義元を討ったことを褒めたたえると、信長は今まで何をしても褒められなかったと喜ぶ。そして信長はその場を去ろうとするが、光秀が次は何をするのかと尋ねると、信長は次は帰蝶のために美濃を取ると返答する。更に光秀がその後はと尋ねると、信長は笑みを浮かべて無言でその場を去る。
その後駿府にいた東庵達は義元が討ち死にしたことで駿府を離れて京へ戻ろうとかと思案していた。そんな中駒が家康から手紙をもらったと東庵に告げる。そして駒はその手紙には家康がようやく母親と再会できたことや、信長の計らいで三河へ帰れることになったということが記されていたと告げる。それを聞いた東庵はよかったと喜ぶ。そして東庵は京へ戻ると駒に告げるが、駒はもう一度だけお守りを作っている患者の元へ治療に行くと告げる。そして駒が患者を治療していると、患者は駒に戦から無事に帰れるお守りのレシピを渡すと言い出す。そして駒はお守りのレシピを受け取ることにする。
麒麟がくる/第21話【決戦!桶狭間】感想
引用:NHK
今回は桶狭間の戦いについてでしたね。
まずは義元ですが総大将として貫禄がありましたね。そして義元が本陣で評議をしていたときですが、乱取りについて怒っていました。この時代ではこの乱取りのようなことは起こりえることだと思いますが、こうしたことを禁止し怒っているところを見ると義元も誇りある武士だったんですね。
そして家康ですが、家康は菊丸の提案を二つ返事で賛成しなかったところは上に立つ者として相応しいかなって思いました。やっぱりこれほどのことを状況的にもすんなり受け入れることは難しいですからね。でも家康からしたら何年振りかになる母親の手紙ですからね…やっぱり従いたい気持ちはあったんでしょうね。そして家康は最終的に今川を裏切ることになりましたが、これは義元が三河守になっていたことや、人使いが荒く家康を完全に部下として扱っていたということがあったんでしょうね。義元がここで信長のように三河を返す約束をしていれば家康の対応もどうなったかわからなかったかなって思います。人を軽く扱うとこうなるというのが感じられる話でしたね。それにしても家臣のことも考えて休息を取らせた家康はこういうところが家臣に慕われる一因なのかなって思いました。
そして信長ですが、絶望的な戦の前に人間50年って歌を歌っていましたが、あの歌って有名ですよね。信長というとあの歌もセットなイメージがあります。そして信長は今回桶狭間の戦いに勝利しましたが、信長の今川軍の兵士分断は見事な読みでしたね。この読み一つで生死が分かれるわけですから戦国の世というのは凄い時代ですよね。更に信長はもしもの場合は死ぬという強い覚悟がありましたが、これも勝因の一つだったのかもしれないですね。この覚悟はなかなかできるものではないと思いますが、やっぱり戦国時代はこのくらいの気持ちがないと生き残れなかったんですかね。苛烈な時代ですね。
そして信長の息子の話ですが突然の話でしたね。しかし一番驚いたのは帰蝶でしょう。今回のように側室が世継ぎを生むということは時代的にはよくあったことなのかもしれないですけど帰蝶としては相当衝撃的な出来事でしたでしょうね。
そして今回は桶狭間の戦いが繰り広げられましたが、戦はやっぱり迫力ありましたね。桶狭間はこの物語では最高の見せ場の一つなのでとても見ごたえがありました。それにしても義元は結構戦えたんですね、そして毛利伸介が義元を討ち取るシーンはインパクトあるシーンでしたね。
その後光秀と信長が会話を交わしましたがこのやり取りもよかったですね。この作品では本当に信長に人間味がありますよね。信長が光秀に桶狭間勝利を褒められて今まで褒められることはなかったと喜んでいたところなど特にそう思いました。そして光秀が信長にこの後は何をするのかと問いかけたシーンもよかったですね。特に信長が笑みを浮かべて無言でその場を去ったところがいいなって思いました。
さて今回は信長が桶狭間の戦いに勝利したことで勢力を大きく伸ばしました。そんな中光秀は士官先を探している状態で信長と大きな国を作りたいと思い始めているように感じます。この先光秀と信長がどんな道を歩んでいくのか、どう接していくのか楽しみですね。引き続き先を見ていきたいと思います。
おまけ
引用:NHK
ドラマが終わった後に流れるおまけパートについてです。
今回は善照寺砦と沓掛城についてでした。
この地には織田信長が今川義元との決戦を前に兵を集結させた善照寺砦があります。信長は兵を率いてここから決戦の地、桶狭間へと向かいました。
戦場は名古屋市緑区から豊明市にかけての旧領地一帯だったといわれています。そして現在もこの地には桶狭間古戦場公園や桶狭間古戦場伝説地などが残されています。また桶狭間古戦場公園には織田信長像と今川義元像があります。
そして義元が桶狭間前夜を過ごした沓掛城跡は、今は市民の憩いの地となっていて、曲輪や空堀などが当時の面影として残されています。
そして義元は徳川家康がいる大高城へ向かう途中、桶狭間に立ち寄ったといわれています。その後信長は織田家最大の敵、今川義元を討ち破りました。そしてその歴史的勝利は今なお語り継がれています。
交通
善照寺砦跡
名鉄名古屋本線「鳴海」下車、徒歩10分
沓掛城址
名鉄名古屋本線「前後」からバス「二村台七丁目」下車、徒歩15分
主な登場人物
下記の項目画像は[NHK ]からの引用になります
今川義元(片岡愛之助)
駿河の大名で尾張をずっと狙っていた人物。海道一の弓取りといわれ大きな勢力を誇っていたが、桶狭間の戦いで信長率いる織田軍に敗れて討ち死にする
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