引用:熊本市観光政策課
日本100名城の城址スタンプ廻り、観光さんぽの城紹介編になります。ここでは熊本城について紹介しています!(2021年3月時点)
どんなお城?
引用:熊本城公式
【場所】 熊本県熊本市
【曲輪】 梯郭式
【地形】 平山城
【別名】 銀杏城
【遺構・復元】宇土櫓、不開門、長堀、石垣など
熊本城は戦国時代から江戸時代にかけて加藤清正によって改築された梯郭式平山城です。日本三名城の一つと言われることもあり別名を銀杏城などとも呼ばれています。
そして熊本城は宇土櫓や本丸御殿大広間、闇(くらが)り通路や不開門など多くの遺構があり、重要文化財に指定されている遺構も10箇所以上残されています。
また熊本城の石垣は下部はゆるやかな傾斜、上部に向かうと急な角度になるという特徴的な造りをしていて敵武者の侵入を返してしまうことから「武者返し(むしゃがえし)」という異名をもっています。
そして熊本城は明治時代の西南戦争の際に戦場となりましたが、薩摩の大軍に対して50日以上の籠城に耐えて難攻不落の要塞としてその名を轟かせました。
そんな熊本城は西南戦争の直前の火災や熊本地震に被災して天守や御殿、櫓など多くの遺構が消失してしまいました。しかし市民のシンボルでもある熊本城はその高い人気から市民の浄財が集まり、それらを中心に今もなお城の再建が進んでいます。
そして熊本城は今も多くの人が訪れる観光スポットとなっていて城内には加藤神社や二の丸広場など楽しめる施設も多数あります。また熊本城は四季も楽しめる名所にもなっています。
基本情報
引用:熊本市観光政策課
黄金に輝く銀杏城(日本100名城、91番)
加藤清正によって改築された
1588年 加藤清正隈本城(古城)に入る
1599年 茶臼山に熊本城(新城)の築城着手
1607年 新城完成で隈本を熊本に改称
1611年 加藤忠広が二代藩主になる
1632年 細川忠利が肥後へ入国
1640年 細川忠利に宮本武蔵が招かれる
1877年 西南戦争の戦場になる
城主について
引用:熊本城公式
加藤清正(賤ヶ岳の七本槍)
生まれ 1562年6月24日
死没 1611年6月24日
加藤清正は愛知県名古屋市で加藤清忠と伊都の子として生まれました。幼名は夜叉丸や虎之助で、清正の母「伊都」と豊臣秀吉の母「なか」が従姉妹だったため、その縁で清正は12歳のとき秀吉の小姓となりました。
そして清正は中国遠征の冠山城の戦い、明智光秀討伐戦の山崎の戦いで武勇をあげます。更に清正は賤ヶ岳の戦いでその名を天下に轟かせて賤ヶ岳の七本槍の一人として3千石の所領を与えられました。
そして清正は肥後統治で治山治水や水田の開発など多くの工事を成功させ、その設備は現在も利用されているものがあるほどの才覚をみせます。また南蛮貿易や領地経営で肥後を豊かにさせるなど内政で大きな力を発揮します。
そんな清正は朝鮮出兵の際に同じ秀吉の重臣であった小西行長、石田三成と対立するようになります。そしてその後清正は関ヶ原の戦いで石田三成と敵対するため徳川家につきました。ただ清正は豊臣家と徳川家の板挟みにあったり、諸事情から会津征伐から始まる関ヶ原の戦いには参加できなかったり苦しい立場にあったようです。しかし清正はそんな中でも徳川家康率いる東軍に協力しその武功を認められ関ヶ原の戦い後に肥後52万石を与えられ大名となりました。
その後清正は徳川家だけではなく豊臣家へも忠義を尽くして生活を送っていました。そのことから苦境に立たされていた秀頼のため徳川家康と秀頼の会見にも立ち会います。そして清正は会見を無事見届けましたが、その帰りの船の中で急病になり亡くなってしまいます。この最後についてはあまりに急なことだったため徳川家による毒殺説などもありますが真相はわかっていません。
そんな清正は名君としても名高く当時の収めていた領地の民からは神様のように慕われていました。また現在も熊本では「清正公(せいしょこ)さん」と呼ばれて親しまれています。
見どころとイベント
引用:熊本市観光政策課
ここでは熊本城の観光スポットを紹介していこうと思います。
その中でも天守閣→本丸御殿→不開門→二の丸広場→名月観賞の夕べ→みずあかり→旧細川刑部邸紅葉ライトアップなどをピックアップしています。
歴史や風景などを楽しめるスポットですのでぜひ目を通してみてください。
天守は大天守と小天守が並び建っています。大天守の外観は3重で内部は地上6階、地下1階建てとなっています。最上階からは熊本市内や阿蘇の山並みを見渡すことができます。小天守は石垣に忍び返しと呼ばれる敵の侵入を防ぐ鉄串が設置されるなど防御を高める施工がされています。
本丸御殿大広間「昭君之間」は往時の雰囲気を体感できる絢爛豪華な装飾が施されています。また本丸御殿の床下に位置する闇(くらが)り通路は石垣でできた地下通路になっていて天守や本丸御殿へいく際は必ずここを通らないと行くことができません。
本丸の西北側にある櫓で外観は3重で内部は地上5階、地下1階建ての天守に匹敵する造りとなっています。その規模の大きさから第三の天守とも呼ばれています。
熊本城で唯一残っている櫓門で、鬼門とされる北東に位置しています。現在は門は開放されていますが、かつて門扉が常に閉ざされていたため不開門(あかずのもん)と呼ばれています。国の重要文化財にも指定されています。
坪井川に面している石垣上に直線で242mの長さをもつ長塀で、江戸時代の絵図には10ヶ所の石落しが描かれていました。西南戦争の頃に一時撤去されましたが、現在は復元されています。
西大手門は3つある大手門のうち正門とされた門でした。また西大手門がある西出丸は本丸の西に設けられた抑撃と出撃のための防衛拠点でした。
本丸の西に位置する二の丸は江戸時代を通じて上級家臣の屋敷が建ち並んでいた場所でした。またこの地に細川重賢が開校した藩校時習館では横井小楠(よこいしょうなん)や元田永孚(もとだながざね)、井上毅(いのうえこわし)など多くの優秀な人材を輩出しました。そして現在は二の丸広場から天守閣と宇土櫓が並んだ壮観な景色を見ることができます。
西大手門は3つある大手門のうち正門とされた門でした。また西大手門がある西出丸は本丸の西に設けられた抑撃と出撃のための防衛拠点でした。
本丸の西に位置する二の丸は江戸時代を通じて上級家臣の屋敷が建ち並んでいた場所でした。またこの地に細川重賢が開校した藩校時習館では横井小楠(よこいしょうなん)や元田永孚(もとだながざね)、井上毅(いのうえこわし)など多くの優秀な人材を輩出しました。そして現在は二の丸広場から天守閣と宇土櫓が並んだ壮観な景色を見ることができます。
細川刑部家の下屋敷が移築され、県指定の重要文化財となっています。またこの建物は上級武家屋敷として雰囲気を感じることができます。
イベント
新春獅子舞(ししまい)や新春太鼓など正月らしいイベントが開催されます。
期間中の土曜、日曜にコンサートや食のブース出店など多彩なイベントが開催されます。
桜の馬場城彩苑で豪華絢爛「くまもと花魁道中」をはじめ、郷土芸能「肥後絵巻」で伝統芸能や童謡コンサートなどが行われます。
「熊本城おもてなし武将隊」と一緒に熊本城を巡るツアーとなっています。熊本城を楽しく、分かりやすく説明してくれます。
熊本城内で行われるお月見で、美しい名月を観賞しながら屋外の茶会や演奏会を楽しむことができます。
約5万4,000本のろうそくの灯で秋の夜空を幻想的に彩るイベントです。熊本城から続く桜町から辛島公園までの通りで開催されます。
旧細川刑部邸の庭園に植えられている紅葉がライトアップされます。美しい紅葉と夜のライトアップ、両方を楽しむことができます。
周辺施設
引用:ホテル日航熊本
熊本城の周辺には人気のスポットもたくさんあります。周辺施設、食事処、宿泊施設などを紹介していきます!
熊本県庁前ルフィ像
熊本県庁前にワンピースの主人公ルフィの等身大ブロンズ像が展示されています。こちらは熊本市出身ワンピース作者尾田栄一郎さんが、熊本地震の復興支援をしたことへの感謝と、復興のさらなる原動力へ繋げるため熊本県が設置したものとなっています。
市役所14階の展望ロビー
熊持の街並みや熊本城を一望できる展望ロビーとなっています。年中無休の無料で8:30~22:00まで利用することができます。ライトアップされた熊本城なども楽しむことができる絶景スポットとなっています。
水前寺成趣園
桃山式の優美な回遊式庭園です。肥後細川初代藩主・細川忠利公が御茶屋を建てたのが始まりで、三代目藩主綱利公のときに庭園が完成しました。
上通り、下通り
熊本最大の繁華街で、飲食店やカフェ、ショッピングエリアなど様々なお店が立ち並ぶアーケードです。熊本市のメインストリートを見るならこの上通り、下通りとなります。
桜の馬場城彩苑
熊本城のふもとにあり、江戸時代の城下町を再現した観光施設になっています。こちらでは地域の食文化や歴史、伝統を体感することができます。
雲巌禅寺・霊巌洞
宮本武蔵が「五輪書」を書いたと言われる場所で、樹木に覆われた入り口が神秘的な洞窟となっています。熊本市街地から少し離れた場所にあります。
菅乃屋(馬刺し)
馬刺しの本場熊本の老舗で抜群の評判を得ているお店です。料金高めの高級馬刺しとなりますが馬刺し好きな人も舌鼓を打つほどのお店となっています。
馬桜(馬刺し)
熊本馬肉料理専門店で馬刺しが有名な熊本の中でも特に知名度のあるお店となっています。料金高めの高級馬刺しですが予約をしないと入れないこともあるほどの人気店となっています。
黒亭(熊本ラーメン)
熊本ラーメンといえばまずここというほど有名なお店で、マー油の味と香りに中太ストレート麺がよく絡む人気の熊本ラーメンとなっています。脂が少なめで後味すっきりしているところも繁盛の秘訣かと思われます。
火の国文龍総本店(熊本ラーメン)
こってり熊本ラーメンを食べたい人におすすめのお店で、臭みがなくクリーミーな味わいのポタージュのようなスープに中太縮れ麺の相性がピッタリとなっています。辛子味噌やニンニク味噌で味変化をさせてオリジナルの味を楽しむこともできます。
誉の陣太鼓
熊本の代表銘菓で北海道産大納言小豆たっぷり使ったあずき餡で求肥を包んだ一品です。
武者がえし
熊本の代表的なお土産で熊本城の石垣、武者返しから名前がきています。さっくりと香ばしいパイ生地に甘さ控えめの餡が入った上品な味わいのパイ菓子です。
ホテル日航熊本
JAL系列のホテルで繁華街や熊本城からも近い熊本市の中心に位置するホテルです。9500円から宿泊することができて、個性豊かな6つのレストラン・バーで食事を楽しんだり、快適な寝室でくつろげる時間を過ごすことができます。
熊本ホテルキャッスル
60年以上の歴史を持つ国際的シティホテルで繁華街や熊本城からも近い熊本市の中心に位置するホテルです。9500円から宿泊することができて、熊本城を一望できるレストランもあります。
入場料や場所
今回は城彩苑・観光案内所で100名城スタンプを押しました。
1.城彩苑・観光案内所、2.本丸チケット販売所の2ヵ所に100名城スタンプが設置されてます。
【時間】 9:00~17:00(最終入園16:30)
【休み】
【料金】 800円
【場所】 熊本市中央区本丸1-1
【アクセス】熊本駅、バスしろめぐりんで約30分
【電話番号】096-352-5900
★ワンポイント
熊本城周遊バス「しろめぐりん」
熊本城とその周辺の施設を巡るときに便利なバスです。
大人160円 小児80円
大人400円 小児200円(1日乗車券)
まとめ
引用:熊本市観光政策課
熊本城は重要文化財に指定されている遺構も多く、地域住民や観光客からもとても人気の高い城となっています。そのため数々の災害に見舞われても住民からの浄財などを元に復元されるほど親しみも強く不屈の城でもあるかと思います。
そして熊本城へ訪れたら天守閣、本丸御殿、二の丸広場などは特に見ておきたい場所かと思います。
また熊本城では季節に応じてイベントが開催されたり、城見学には熊本城周遊バス「しろめぐりん」があったりととても観光に力を入れていることもわかります。そして季節を感じることができる旧細川刑部邸紅葉ライトアップやみずあかりイベントなどは特に気になるイベントとなっています。
そんな熊本城は見どころ、イベントも多く充実した観光スポットだと思うので熊本に行ったらぜひ立ち寄りたい場所となっています。
周辺の城
92.熊本城