日本100名城の城址スタンプ廻り、観光さんぽの城紹介編になります。ここでは川越城について紹介しています!(2019年4月時点)
どんなお城?
川越城は埼玉県川越市にある城跡で、1457年に上杉持朝によって築城されました。関東七名城の一つで初雁城や霧隠城と呼ばれることもあります。
造りは平山城で、天守はなかったため富士見櫓を天守代わりにしていたといわれています。また松平信綱が城主の時代に本丸、二の丸、三の丸等の拡張整備をしました。更に川越藩は松平信綱を含めた7名の老中を出したこともあり老中の居城でもありました。
そんな川越城は江戸にとって重要な城でしたが、明治時代に川越藩が廃藩になると川越城も解体されました。そのため現在は城の大半は失われていますが、跡地には市の建物や学校など様々な施設が建設されています。
基本情報
老中の居城(日本100名城、19番)
1457年に上杉持朝によって築城されたといわれています
上杉時代 上杉持朝など
後北条時代 北条氏政など
川越藩時代 酒井忠勝、堀田正盛
松平信綱、柳沢吉保
秋元喬知、秋元凉朝
松平康英など
城主について
松平信綱
生まれ 1596年12月19日
死没 1662年5月4日
主君 徳川家光、徳川家綱
川越城の城主についてですが、ここでは知恵伊豆と呼ばれた松平信綱をピックアップしていこうと思います。
松平信綱は大河内久綱の長男として生まれ、母方に長尾景春の玄孫がいます。そして信綱は川越藩藩主で江戸幕府の老中をしていました。また信綱は大変頭が切れたということで知恵伊豆というあだ名がついていました。そんな信綱にはいくつか有名なエピソードがあります。
まずは子どものときに叔父の松平正綱の養子になったことです。このとき信綱は大河内家では出世が難しいと考え、正綱に頼み養子になったといわれています。しかし信綱が正綱の養子になったのは今だと小学生くらいの年齢のときです。時代とはいえそのくらいの年齢でそこまで先のことを考え行動に移したのは凄いことだと思います。
また信綱の功績でよく出る話に島原の乱があります。島原の乱では板倉重昌率いる幕府側が苦戦し、戦は不利な戦況が続いていました。そんな中信綱が総大将に変わると信綱はオランダ船に援護を頼み、更に立花宗茂、黒田一成など歴戦の武将の意見を取り入れて兵糧攻めを行います。そして島原の乱を鎮圧しました。
更に信綱は慶安の変、明暦の大火でも対応にあたるなど内政でも素晴らしい力を発揮しています。そして川越藩については小江戸と呼ばれるほどの城下町を整備しました。
これほど様々な功績を残した信綱ですが、私生活では真面目で仕事人間だったため人望はあまりなかったようです。しかし真面目に政務に励むというのは凄いことですし、信綱の仕事ぶりを見て慕ってくれる部下や理解者は多かったんじゃないのかなって思います。
見どころとイベント
ここでは小江戸と呼ばれる川越の街並みを紹介していこうと思います。
その中でも蔵造りの町並み→時の鐘→菓子屋横丁→大正浪漫夢通り商店街をピックアップしています。
小江戸は昔ながらの面影を残す町並みで、歴史を感じながら散策できるスポットとなっています。
住所 埼玉県川越市幸町15-7近辺
一番街には30数棟の蔵造りの建物が残っていますが、その中で一番古いものは1792年に建てられた大沢家住宅になります。そしてこの大沢家住宅は国の重要文化財にも指定されています。
そんな大沢家を含む蔵造りの街並みは小江戸の象徴でもあり、昔ながらの情緒を感じることができます。
住所 埼玉県川越市幸町15-7
時の鐘は約400年前酒井忠勝によって創設されたといわれていますが、何度か火災などで焼失してしまったことがあります。
しかしその都度時の鐘は再建され、今もなお城下の頃の面影を残した建造物として川越のシンボルとなっています。また時の鐘は現在も稼働しており蔵造りの町に時を知らせています。
住所 埼玉県川越市元町2-7
20軒ほどの菓子屋が並び、その景観だけでなくお菓子の味でも懐かしさを感じられる場所となっています。
また菓子屋にある物としては手作り飴や駄菓子、だんごやせんべいなど様々な物があります。
住所 埼玉県川越市連雀町13-15-9
レトロな町並みや御影石の石畳で大正時代を感じられる商店街となっています。以前は銀座商店街という名前で住民に親しまれていました。
また商店街の終わりにある川越商工会議所は洋風建築の神殿を思わせる建物となっています。
周辺施設
川越城の周辺には人気のスポットもたくさんあります。周辺施設、食事処、宿泊施設などを紹介していきます!
川越氷川神社
川越氷川神社は1500年前、古墳時代に創設されたといわれる歴史ある神社です。そして川越氷川神社は家族円満の神様、夫婦円満・縁結びの神様としても有名で安産祈願を受ける人や縁結びに関する年中行事などもあります
川越大師 喜多院
830年に慈覚大師円仁が創建した勅願所が始まりとされる天台宗のお寺です。江戸時代の雰囲気を感じられるお寺で石仏群が境内に並んでいて観光客にも人気です。また1/3の初大師、だるま市でも知られています
小川菊(おがきく)
1807年創業のうなぎ屋さんで、江戸時代から続く老舗のお店です。人気店のため並ぶことが多いですが予約も可能となってます
手打うどん 長谷沼
川越で人気のうどん屋さんで、寒い日でも並びができるほどの名店です。人気のため麺が売り切れてしまうこともありますが、一週間前なら夜のみ予約可能です
菓匠右門 時の鐘店
川越に数店舗のお店を構える和菓子屋さんで、こだわりの手作業で和菓子を作っています。お店の看板メニューはいも恋です
甘味処 あかりや
小江戸にあるあんみつ屋さんで、昭和13年に建築された看板建築のお店です。看板メニューはあんみつ、自家製杵つき餅です
小江戸蔵里
明治時代に建築された3つの酒造蔵を利用した施設で、お土産、食事、有料飲み比べ、ギャラリーなどを楽しむことができます
川越プリンスホテル
9147円~宿泊できて川越駅から少し離れたところにあります。埼玉県唯一のプリンスホテルでゆったりとくつろげる客室にアメニティーも充実しています。また和食や中国料理のレンストラン、カフェ・ラウンジ・バーなどもあります
川越東武ホテル
6800円~宿泊できて川越駅から6分のところにあります。アメニティーも充実していて、1Fにはコインランドリーもあります。またカジュアルダイニングレストランもあります
川越第一ホテル
6800円~宿泊できて川越駅から3分のところにあります。シングルルームでも全室セミダブルベッドのためゆったりと寝ることができます。またフロントは安心の24時間体制となっています
入場料や場所
川越城本丸御殿受付窓口に100名城スタンプが設置されてます。(本丸御殿が休みの場合も川越市役所本庁でスタンプを押すことができます)
【時間】 9:00~17:00
【休み】 毎週月曜日(祝日の場合は、その翌日)、年末年始
【料金】 100円
【場所】 埼玉県川越市郭町2-13-1
【アクセス】JR川越駅
【電話番号】049-222-5399
まとめ
川越城は東日本で唯一の本丸御殿があります。そして本丸御殿にある家老詰所や庭先は歴史を感じることができる貴重な建造物です。風格ある建物で江戸時代を感じることができる川越城は魅力的な名所だと思います。
また川越城周辺には川越城以外にも楽しめるスポットが多数あり、特に小江戸はとても魅力的なスポットです。そして小江戸には今回紹介できなかったお店やスポットもまだまだあります。
そんな小江戸で昔ながらの景観を楽しみながら自分のお気に入りのお店やスポットを探すのも楽しいと思うので、川越城に行ったらぜひ小江戸も合わせて楽しんでほしいです。
周辺の城
19.川越城
川越城さんぽレポート