日本100名城の城址スタンプ廻り、観光さんぽの城紹介編になります。ここでは小田原城について紹介しています!(2019年1月時点)
どんなお城?
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神奈川県小田原市にあるお城で難攻不落の城と言われてます。
15世紀の中頃に大森氏によって築城されたと考えられ、その後北条氏が攻略し本拠地としました。そして北条氏は5代100年もの間小田原城を拠点としていましたが、その間防御を固めるため城下は全長9キロに及ぶほどになりました。こうして強固な守りを誇った小田原城ですが、豊臣秀吉に討伐され北条氏は滅亡してしまいます。そして徳川家康に従っていた松平氏の家臣大久保氏が城主となります。その後時は経ち明治に入ると1870年に廃城となりました。
そして廃城の際に城内は解体されましたが、その後1960年より復興が進み天守閣・常盤木門・銅門・馬出門などが再建されました。
基本情報
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難攻不落の城(日本100名城、23番)
享徳3/1454年(室町時代)
大森実頼、大森氏頼によりこの頃築城されたのではと言われています。
1454~ 大森氏
1495~1590 北条氏(1505~説もあり)
1590~1614 大久保氏
1614~ 阿部氏
1632~1675 稲葉氏
1686~1853 大久保氏
1870~ 廃城
城主について
多くの城主がいた小田原城ですが、ここでは北条氏にピックアップしたいと思います。
まず小田原城を奪取した北条早雲ですが、諸説ありその中には浪人から戦国大名にのし上がった成り上がり人という説と伊勢氏の出自で家柄があったという説があります。
そして諸説について現在は伊勢氏の出自が有力なようです。しかし戦国大名にのし上がった成り上がり人というイメージを持つ人も多く、また人気も高い人物です。更に現代だけではなく北条早雲が生きた時代も住民から人気があったようで、北条早雲統治以前の悪政を正し住民のための政治をしたため住民は北条早雲を支持していたようです。
さてその北条早雲を含めた北条氏ですが5代100年続いたという家柄は相当優秀だと思います。このくらいの家柄だと大河ドラマで主役になってもいいかと思うんですけど、2019年1月時点ではまだ主役になったことはないようです。
大河ドラマで主役になっていない理由としては大河ドラマの主役としては少し派手なエピソードが少なく主役にしにくいのではとも言われています。もしそれが理由なら優秀な故安定した統治をして主役になっていないというのは寂しいところもありますね(汗)いずれは5代100年続いたという実績に目を向けられ、大河ドラマで主役の舞台になれればいいなと思います!
見どころとイベント
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小田原城は城だけでなく花や植物も見どころの一つです。
花は四季の花が咲いており、梅・桜・藤・花菖蒲・ハス・菊やその他実に多くの花が咲いてます。また園内の巨木は天保年間に書かれた巨松や、樹齢約520年以上のイヌマキ、歴史を感じるビャクシンなどもあります。
そして豆汽車、豆自動車などがある小さいお子様用のこども遊園地もあります。
更には季節ごとのイベントもたくさん開催されているので時期が合えばイベントも楽しむことができます。
梅まつり(2月〜3月上旬)
流鏑馬(やぶさめ)や郷土芸能などのお祭り
かまぼこ桜まつり(3月下旬)
かまぼこ名人による手づくり実演などの催しもの
桜まつり(3月下旬〜4月上旬)
桜を楽しめるイベント
北條五代祭り(毎年5月3日)
武者隊・音楽隊・まち衆隊の大パレードを開催
あじさい花菖蒲まつり(6月上旬〜6月下旬)
あじさいを楽しめるイベントで夜は 夜はライトアップもあります
ちょうちん夏まつり(7月下旬)
北條太鼓や小田原囃子の演奏があり小学生が製作したちょうちんが飾られる
菊花展(11月3日〜中旬)
菊を楽しめるイベント
農業まつり
牛乳の無料配布やもちつき体験などあります
周辺施設
小田原城の周辺には人気のスポットもたくさんあります。ゆかりある場所、食事処、宿泊施設などを紹介していきます!
北条早雲公像
小田原駅前には北条早雲公像があります。駅から降りてすぐのわかりやすい場所です。
ひもの山安
江戸時代創業のひもの専門店です。小田原駅からすぐの場所にあります。
小田原 魚市場食堂
漁港の2階にある新鮮な魚を食べることのできる食堂です。美味しくて食べ応えるのある品が盛りだくさんです!また同じ港で土曜日に行われる小規模朝市もタイミングが合えばおすすめです。
松永記念館
戦前や戦後に電力王と呼ばれた松永安左ヱ門の自宅。日本の歴史公園100選にも選ばれています。
内野邸・清閑亭
明治に活躍した黒田長成の別邸です。
かまぼこ博物館
小田原の名産鈴廣のかまぼこ工場でかまぼこ作りの体験や美味しいかまぼこを食べることができます。
石垣山一夜城歴史公園
豊臣秀吉が北条攻めで一夜にして築城したように見せた城の跡地。いきなり現れたこの城に北条軍は驚き士気を下げたと言われています。現在は公園となっていて展望台からは小田原市街が一望できます。
ヒルトン小田原リゾート&スパ
世界のヒルトンホテル。小田原駅から少し離れていて根府川駅方面にありますが、サービスは一級品でオーシャンビューもあります。
東横INN小田原駅東口
小田原駅前にある全国区のホテル。リーズナブルで宿泊しやすく知名度もあり安心して泊まれます。
入場料や場所
天守閣1階に100名城スタンプが設置されてます
【時間】 9:00~17:00
【料金】 天守510円、常盤木門200円
2館共通610円
【休み】 12月第2水曜、12/31〜1/1
【場所】 神奈川県小田原市城内6番1号
【アクセス】小田原駅から徒歩10分
【電話番号】0465-23-1373
まとめ
室町時代からあるといわれる小田原城ですが、難攻不落の城なんて聞くと格好いいですよね!難攻不落の理由は全長9キロという広い城内、空堀があって馬を自由に走らせることができない、広い城内には田畑もあるため兵糧攻めも難しいと色々工夫された作りをしていたからのようです。
そんな小田原城は現在では北条氏にちなんだイベントもあり、北条氏の存在が地元の人に根付いていることが伺えます。こうしたイベントが行われているのは北条氏の統治内容が良かったことや、5代100年もの間城主をしていたことも大きな要因でしょう。
そして小田原城は新宿から1時間30分かからずに行ける場所にあるので、東京近郊なら日帰り旅行感覚で行くこともできます。興味がある、または行ける距離にお住まいの方はぜひ足を延ばしてみてください!
周辺の城
23.小田原城